QY FAQ

FAQ と言いつつ自分用覚え書きのようなものですが。主に QY70/100 を想定しています。


Q:MIDI INから複数トラックを使うデータを送信しているが、Track 1など単一トラックからしか音が出ていない。

A1:レコーディングをMULTI に切り替えると複数トラックに対応します。

(画面:QY70 取扱説明書 リファレンス編 p31より)

SONGボタンを押して、ソングプレイ画面を表示させます。ここで「Rec●」ボタンを押すと上のような画面が出るので、MULTI を選択してください。


Q:ドラムの音がピアノなどになる

A1:そのデータは GS 音源用データではありませんか?

YAMAHA MU シリーズは TG300-B モード(GS 音源っぽく振舞うモード)がありますが、QY シリーズにはこれがありません。XG on または GM on のみで初期化が可能です。

もう少し詳しく説明すると、GS音源とXG音源ではドラムパートの設定の方法が異なるため、このような事態が起こります。XG 音源は、Bank Select を以下のように使います。

XG における Bank Select の使われ方
Bank Select MSB CC[032] 127 :Drums, 126 :SFX, 0 :Normal
Bank Select LSB CC[000] Bank(Drumsでは未使用、通常 0)
Program Change Drum Kit の選択

一方、GS 音源は、Bank Select を以下のように使います。

GS における Bank Select の使われ方
Bank Select MSB CC[032] Bank(Drumsでは未使用、 通常 0 )
Bank Select LSB CC[000] 0 :Default MAP, 1 :SC-55 MAP, 2 :SC-88 MAP, 3 :SC-88Pro MAP
Program Change Drum Kit の選択

GS音源向けデータで、Track 10 でも Bank Select MSB = 0 を送っているデータの場合、QY は XG 音源として「このトラックはドラムキットではない」と解釈します。この問題のため、QY で GS 音源用データのやりとりをする場合は、この辺りを適宜変換してやる必要が出てくることがあります。

また、Drum Kit をよく見ると、GM で定義されていないキーに YAMAHA/Roland が独自の音をマップしている箇所があります。これを使っている場合も注意が必要です。

A2:そのデータにシーケンサ依存データ(具体的には FF 7F 03 00 00 41 )が入っていませんか?

これがある場合、Track 13-16 は Sound Blaster I/II などの FM 音源を MIDI マッパー経由で鳴らすためのデータで、QY などで演奏する場合は無視すべき部分となります。データの Track 1-10 のみを生かすようにします。

参考:


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